先日新たにデジカメを購入したのは書いたけど、
時計撮影などにも使える秘密兵器をご紹介します。

カメラに詳しい方なら普通にしっている物だと思うけど
私はこれ、全然しりませんでした(^^;
PLフィルターって物です。
今回私の購入した物は光学機器製品では有名なKenko社の物で、
Kenko 55S サーキュラーPL(W)Vernierと言う製品です。
ご存知の様にカメラのレンズ前に直接取り付けて使用します。



で、どう言う効果があるのかと言うと、
空の青さをより濃く写したり、ウインドウへの映りこみや水面のぎらぎらを
減少させたりと、風景写真では欠かせないのがPLフィルターなんです。
その他にも小物の撮影にも使え、表面のテカテカした反射光をとり除き、
色をはっきり出すことができるんです。

原理は・・・詳しい方のサイトで説明を読んだ方が間違いないです(^^;

ここでその効果の簡単な実験をひとつ。
パソコンの液晶モニターをこのPLフィルターを通して覗いてみると、
少し暗くはなりますが、問題無く画面が見えます。



この状態からPLフィルターを回していくと、段々と液晶画面が薄暗くなり、
90°回した時には真っ暗になってしまいました。
液晶モニターはバックライトの光が液晶膜を通過する時に
一方向に整流されるため、PLフィルターで偏光させると
まったく見えなくなるんですね(^^)



次の画像は屋外でPLフィルターの効果を実験した画像です。
PLフィルターはその構造上、フィルターをクルクルと回す事ができ、
もっとも効果が強いフィルターの角度からもっとも効果が弱い角度まで、
効果を調整できるんです。
その効果を実際に撮影した画像で比較してみました。
どちらも川面に立つ真っ白なコサギです。
同じ位置、同じ時間に撮影しています。

こちらがPLフィルターがもっとも効果の弱い時の画像です。
太陽光が水面に乱反射して白くなっているのが解りますね。



そしてこちらがPLフィルターを90°回転させて、
もっとも効果が強い時に撮影した画像です。
水面からの反射光がカットされて、黒くなっているのが解ります。
画像全体にもアンダー気味になっている事で、
コサギの白いフサッとした羽の感じが出し易い露出に出来ます。



さて、この効果をブツ撮り=スピマス撮りにも応用してみます。
下の画像がプラ風防に光源が反射して、
文字板がほとんど見えない状態です。
これをPLフィルターで偏光させて撮影すると・・・



こんな感じで反射を抑えて文字板が綺麗に見える様になりました(^^)



ただしこのフィルターで金属面の反射などは抑えられません。
また、光源の角度によっては抑えられない角度もあります。

スピマスや小物撮影で悩んでいる方、このPLフィルターってのを
使ってみてはいかがですか?




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