スピマス4thモデルと言ったら現在まで続くスピマスプロのデザインの原点、
ツイスティーで美しいリューズガードからラグへのラインが
初めて登場したモデルですね。
Cal.321を積んだOLDスピマスの中でも比較的玉数も多く、
入手し易いモデルですので、愛用している方も多いと思います。
アームストロング船長のはめていたのもこの4thなんですね(^o^)/

メジャーネタなんでご存知の方も多いと思いますが
4thモデルは前期と後期に分けられる2種類の仕様が存在します。
もちろんどちらもCal.321の機械なのは変わりませんが
型番で言うとST105.012とST145.012の2種類です。
切り替わりの時期は1966年の後半と言われています。
もっとも大きな変更点はクロノグラフのプッシュボタンです。



上の画像がST105.012の物、下がST145.012の物です。
どうですか?ST105.012の方は妙にプッシュボタンの頭が
ずんぐりしていると思いませんか?
俗にST105.012は打ち込みタイプ
ST145.012はねじ込みタイプと呼ばれています。
ねじ込みタイプは現行モデルでも使用されているタイプです。

違いはプッシュボタンの頭と、クロノグラフ動作用の機械に通ずる押し棒との
固定方法なんです。打ち込みタイプはまさにその名の通りボタンに押し棒が
打ち込まれていて着け外しが出来ません。
メンテナンスが容易に出来ないんです。
その点、ねじ込みタイプは押し棒をねじ式にしていますので、
容易に外せてメンテナンスや交換が出来るんです。
頭だけ緩んできて失くしちゃう場合もありますけどね(^^;


打ち込みタイプのボタン内側。当サイトSpeedmaster FAQのQ9画像
ねじ込みタイプにはある、プッシュボタンの押し棒にマイナスドライバーを
あてる切り込みが無い。

打ち込みタイプの壊れる時ってボタンの頭をぶつけたりして
押し棒から折れてしまうケースですね。
そうなると元の通りに修理は出来ません、パーツも入手できませんし・・・(^^;
でも比較的打ち込みタイプの方がボタン根元も太く丈夫で、
構造上クロノグラフ動作時のボタンを押した感触がダイレクトで、
私は個人的にこちらの方が好みですね(^^)

打ち込みプッシュボタンタイプのスピマス4thモデルをお持ちの方、
大事に使って下さいね!もう同じ仕様の補修用パーツありませんから!