2005年07月28日

Cal.321考察 その2

a99ee19c.jpgまずは画像をご覧下さい。どちらも1960年代スピマスに搭載されていたCal.321です。上は1962年頃の3rdモデルの物、下は1962年頃の2ndモデルの物。
年代による各部パーツ形状の違いは考察その1でご説明しましたが、それ以外にも仕様地向けで刻印に違いがあったりするんです。

それが赤○で示した刻印です。まず右下のテンプ受けに「OXG」という刻印があり、尚且つ左上のガンギ受けには「ADJUST TWO 2 POSITIONS」と言う刻印が打たれています。
これ、OMEGA本社で確認済みですが、当時のアメリカ向け仕様なんです!この説明に関してドイツ在住の友人「buckさんのref.S105-012」でも公開されています。そのOMEGA社からの回答を引用させて頂きます(buckさん、ご協力多謝!)

「For your information : the mark " OXG " is the American import brand, identifying the genuinely imported watches into USA ....from the others... which were smuggled into USA without paying duty ... and which distributed through the " grey market " as dumping prices-- in USA, such watches had to be seized ! 」

このOMEGAからの説明の様に「OXG」刻印は、アメリカ国内向け正規輸入品の刻印で、並行輸入品によるダンピング対策のために打たれた物なんですね。

また「ADJUST TWO 2 POSITIONS」刻印は当時のアメリカ向け仕様のムーヴメントとして、2姿勢で調整を施す事で付加価値を付け、その証としての刻印と言われています。もちろん実際に2姿勢での調整はされているんでしょうがね。
尚、この刻印が入っているから珍しいとか、精度が良いってもんでもありません。何しろ40年前の機械ですから当時の2姿勢による調整なんて、既に全く関係なし状態ですので・・・(^^)

協力;友人buckさんのサイト「BUCK UP!!


ojarumaru99 at 12:41|PermalinkTrackBack(0)clip!スピマス雑学 

2005年07月26日

グランプリ対決。

3c3beae7.jpgグランプリダイアル(=グレーダイアル)と言えば、昨年手巻きのプロに限定モデルとして復刻され、そのカラフルな色彩がとても人気のあるモデルでしたね。元々は皆さんご存知の様に1969年にスピマスプロの1バリエーションとして登場したマーク2が、このグランプリダイアルの元祖ですね。(その前にもプロト的に手巻きモデルに搭載されたモデルがありますが、資料が少ないのであくまでもそちらはレアケース・・・)

今回は新旧3枚のグランプリダイアルを比較してみました。画像で言うと右奥がマーク2のオールド・オリジナル・グランプリ、左奥がそのマーク2用に現在も生産されている補修用グランプリ、そして手前が昨年販売のマーク2復刻グランプリです。

グランプリダイアルは別名グレーダイアルとも呼ばれる通り、どれも手巻きプロよりも黒味が薄く、グレー色ベースなのが解ります。それでもオールド・オリジナルグランプリは最近の2枚に比べて黒味が強いのが解りますね。

形状としては新旧マーク2用(奥2つ)はフラットな感じなのに対して、手前マーク2復刻用の物は手巻きプロ用の文字板をベースにしていることから、外周部分に斜めにアングルが付けられていたり、スモールダイアルの彫りが深かったりと、手巻きプロの形状とほとんど同じ様な感じ。

この文字板形状は風防の形状にマッチさせているんです。フラットなミネラルガラス風防のマーク2に対して、ドーム形状のプラ風防の手巻きプロ。それぞれが文字板形状を風防の形状に合わせることでデザイン性・視認性に寄与しているんですね(^^)

細かいところでは新旧マーク2用は12時の蛍光インデックスが二重線なのに対して、マーク2復刻用は手巻きプロの様に「太陽の塔」(古〜い!)形状なのが解ります。

最近友人がこのマーク2復刻モデルを購入して、かなりお気に入りの様です(^^) 友人曰く「このグランプリダイアルは一秒毎のインデックスを互い違いに塗り分ける事で、視認性を上げている考えられたデザインなんだと使ってみて解りました。」 


ojarumaru99 at 21:02|PermalinkTrackBack(0)clip!スピマス雑学 

2005年07月25日

アンティークウォッチ内覧会。

96f71e48.jpg本日(もう昨日ですが)いつも修理でお世話になってます「ダイワ時計店」さんで、アンティークウォッチ内覧会が開催されました。今回も私、お手伝いがてら行って参りました。今回は中々アンティーク腕時計、懐中時計ともに良物が揃っていましたね(画像上から1、2枚目。3枚目は細々と私のスピマス2本とパーツです)。

内覧会途中に突然の地震でびびりましたけど、外に飛び出してみると待ち行く人はふつ〜に歩いているんです。結構な揺れでしたけど歩いていると解らないんですね(^^;
その影響で「時計士の森田さん」が電車遅延のため、開催時間中に間に合わずなんてアクシデントもありました。

まずまずの本数が売れていましたが、それでも私的にはお買い得なアンティークが売れ残っていましたので、今後ダイワさんの掲示板に出てくるかもしれませんね。私も特価品コーナーから目を付けていた国産時計をひとつ買って帰りました(^^;

次回は秋あたりにあるのかな・・・?またおじゃましたいと思います。内覧会終了後はいつも通り時計好きの集まりによる反省会・・・と称した飲み会ですね。

最後に本日遠い所をお越し頂いた方々、ありがとうございました。次回もお越し下さいませm(_ _)m


ojarumaru99 at 14:10|PermalinkTrackBack(0)clip!その他 

2005年07月22日

最終兵器。

92ab2af3.jpg本サイト「WELCOME To スピードマスター!?」のスピマス裏技MISSION;3でも公開しているベゼル交換ですが、固くて中々はまらないベゼルに、手を焼いた経験がおありの方も多いと思います。スプレームースの蓋などの秘密兵器でもはまらない究極的な固さの物もありますからね(^^;

まあ、そんな場合地道にベゼルの内側を削ってなんとかはまるようにする手もあるんですが、こんな最終兵器を使うと意外と簡単に入るんです。それが画像の圧入機と言う物です。本来ははめ込み式の裏蓋をはめたりする工具なんですが、プラスチックの治具が色々とありますので、それを交換すると色んな使い方が出来てしまうのでとても重宝しています。そのひとつが固〜いベゼルをはめることなんです。

上の黒いハンドルを回す事でプラスチックの治具ごとベゼルが押されて、固〜いベゼルも難なくスピマスにはめることが出来ます。その他にもスピマスプロのプラ風防をはめるのにも使えたりします。これには多少技が要りますけどね。下手にやるとプラ風防の縁に、パキっという乾いた音と共にクラックが入りますけど・・・(^^;

この工具MKS社製の「SCREW TYPE PRESSING TOOL」は、時計工具販売で有名な五十君商店さんなどで手に入りますよ。サイトは検索して探して下さいな!


ojarumaru99 at 12:31|PermalinkTrackBack(0)clip!裏技 

2005年07月19日

ONLY ANTIQUES!

184f52d1.jpg時計雑誌やムックの類って書店に行くとたくさん出てますけど、私はほとんど買いませんね。サラっと立ち読みする程度。たまーに面白い記事(スピマスネタだけど)があったりしたら買うこともありますけど・・・。ここ数年で私がもっとも感銘を受けた時計書籍をご紹介します。

「ONLY ANTIQUES」。そう、アンティーク時計販売・修理でも有名なショップ「ケアーズ」の川瀬友和氏の出された本ですね。とにかく古今東西(国産物はありませんけど)のアンティーク・ウォッチが数百本紹介されている大図鑑です!これ見るとスピマス以外にも、あれもこれもと色々なアンティークを欲しくなってきちゃいます。禁断の本かもしれませんね(^^;

その中でも1枚の画像に見せられて、探した末に買ってしまった1本があるんです。それが一番下のシーマスタークロノメーターです(スピマスじゃありませ〜ん)。前から3針のOLDで良物は無いか検討していた時にこの本で見初めた1本なんです。このシーマスのムーヴメントCal.564は元々コンステレーション用のデイト早送り機能がはじめて装備された機械なんですが、これを積んだシーマスってことで中々目にしないと思いますよ。
兎に角軽い筐体と滑らかにしなる当時のライス・ブレスが手首に吸い付く様にフィットして、すこぶるお気に入りの1本なんです。

あれ!?本の紹介がいつの間にか時計の紹介になってしまいましたか・・・?ははは(^^) 良い本です!



ojarumaru99 at 23:01|PermalinkTrackBack(0)clip!時計書籍